旧岩崎邸

台東区池之端にある旧岩崎邸です。
現存する洋館、大広間(かつての和館の一部)など、岩崎財閥3代の岩崎久弥によって、
ジョサイア・コンドルの設計で、1896年(明治29)年に完成しました。
当時の岩崎邸は、15,000坪の敷地に20棟以上の建物があったということですから、
それはもう ものすごいお屋敷でした。
洋館は、17世紀のジャコビアン様式という歴史主義建築建てられ、全体はイギリス・ルネサンス様
洋館南側は列柱の並ぶベランダで、1階列柱はトスカナ式、2階列柱はイオニア式の装飾になっています。
写真は、洋館から少し離れた位置に別棟として建つ 撞球室(ビリヤード場)です。
ジャコビアン様式の洋館とは異なり、スイスの山小屋風の造りとなっています。
全体は木造建築で、校倉造り風の壁、刻みの入った柱、軒を深く差し出した大屋根など、木造ゴシックで
まとめられています。
また、撞球室は、洋館から地下道でつながっていて、地下道には、ガラスのトップライトが設られています。

ここの庇下の空間がとても気持ちよさそうです。
天気の良い日など、このベンチに座って、日長葉巻をくねらしたらさぞかし快適でしょう。。。
そういえば、一緒に見に行った 娘に「ここ、龍馬伝に出てくる岩崎さんの家だよ。」と教えたところ
「いいなぁ~~ 私も 階段のあるいえにすみたぁーーい」と、もうしていました。。。。
現在岩崎邸は、都立公園「旧岩崎邸庭園」になっており、ミニコンサートなども開催されています。
詳しくは、公園協会サイト「庭園へ行こう」 をご覧ください。
2010年10月 18日20:00 | 建築探訪mini版
[SHIN建築事務所]